●外歩き基礎講座●

1.情報発信の趣旨

 外出する視覚障害者のために、社会ではさまざまな工夫が行われ、その内容は次第に改善充実されてきています。  しかし、このような生活情報は必ずしも視覚障害者(とくに中途視覚障害者に)に広く共有されてはいません。
 視覚障害者の日常生活の質の向上のために、外出時のための基礎的な情報を集めました。

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2.外歩き基礎情報

目次

■点字ブロック
■音声式信号機
■車道と歩道のわずかな段差
■タクシー内の点字表記
■駐車ステッカー
■自動車の音
■建物入り口のチャイムのガイド
■ビルのエレべーター各階の点字表示
■駅のチャイム音と小鳥の鳴き声
■駅内の案内の音声説明
■駅の階段手すりの点字表記
■駅ホームの可動柵
■駅のトイレ
■駅の構造と音の流れ
■鉄道の券売機の音声ガイド
■金融機関のATMの音声ガイド
■紙幣の判別
■硬貨の判別
■財布のなかのお金の見分け方
■自筆の署名用にサインガイド
■くぼみ付はがき

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■点字ブロック

 道路や公共の建物などに点字ブロックが設置されている。点字ブロックは2種類。
 誘導ブロックでは線状の突起が方向とか進めを意味する。
 警告ブロックでは面全体の点状の突起が警告、それより先に進むと危険、を表す。言い換えれば停止。
 点字ブロックはまた、バス停や出入り口などの位置を示したりもする。
 点字ブロックの黄色表示は弱視者用に役だちます。弱視者は歩道などの白線も頼りにして歩いている。点字ブロックの黄色と同じで白色は目に入りやすい。
*もう一言
 点字ブロックの上に、自転車などの障害がおかれている場合があります。危険に注意しましょう。

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■音声式信号機

 横断歩道の青信号で、メロディー、鳥の鳴き声やチャイム音、「信号がかわりました」などの音声が流れる信号機が増えています。 その音声の意味を個別の地点について、把握して利用することが必要です。
*もう一言
 利用上の難点は、押しボタン式信号機の場合、押しボタンをさがす必要があること。

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■車道と歩道のわずかな段差

 段差があると、それに杖を当てながら確認して歩くことができます。平らだと、道路と車道の見当がつかずにとても困る。 しかし、他方、車椅子利用にとっては許容できる段差には限界があります。
*もう一言
 足裏の感覚でわかるように道路の材質を変えるのも一案だろうか。

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■タクシー内の点字表記

 タクシー客席ドアの内側に、会社名と運転者名の点字表記があります。
*もう一言
 川崎市内では点字表記しているタクシーが多い。他の地域での普及状況はどうなのでしょうか。

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■駐車ステッカー

 このステッカーによって、重度視覚障害者(身体障害者手帳1、2級、3級の一部)は、自らが利用する自動車を駐車禁止区域に止めることができます。 申請して警察から障害者個人用のステッカーを受け使用します(一定の駐車禁止区域をのぞく)
(道路交通法の改正で2007年10月施行)

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■自動車の音

 最近の新しい自動車には要注意。
 ハイブリッド車はガソリンエンジンと電気モーターを併用し状況に応じて使っています。このハイブリッド車が低速で電気モーター走行しているとき、 ガソリンエンジンのような音が聞こえません。このため自動車の接近に気がつきにくいことがあります。
 また、騒音低減タイヤの走行音も小さいようなので注意。
*もう一言
 外に出たら聞くことに集中する。信号を渡る時にも車の音や人の動きを察知するようにしましょう。

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■建物入り口のチャイムのガイド

 公共施設の入り口を「ピン・ボ〜ン」のチャイム音で知らせます
 時間をおいて繰り返します。
*もう一言
 でもこの設備があったはずなのにチャイム音がきこえない施設があります。
 常時鳴っているものにしてほしいが周辺への騒音を気づかってやめてしまったのでしょうか。

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■ビルのエレべーター各階の点字表示

 おしボタンわきに点字表記で階数表記、「あけ」「しめ」などの表記がある。
 音声で到着や到着階を説明する方式も増えてきた。
*もう一言
 エレベータホールで待っていてエレベーター到着のチャイム音が上行きと下行きが同じなのは不便。音の高さをかえればわかりやすいのにと思う。

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■駅のチャイム音と小鳥の鳴き声

 駅ではチャイム音が改札口を示します。
 また「小鳥の鳴き声」がホームの階段の位置をしめします。
 JR線などで普及が進んでいます
*もう一言
 ただし音量が小さくて駅のさまざまな音の中に埋没して聞き取りにくいことがあります。駅によってはもう少し鳴き声が大きい方がよいとの意見も あります。他方で、あまりおおきくしては周囲の人たちにとっては騒音となってしまいます。

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■駅内の案内の音声説明

 改札口やホームへの通路などの配置を音声で案内します。
 押しボタンで操作するタイプがあります。
*もう一言
 利用にはどこに設置されているかをみつける必要があります。
 これは点字の案内版にもいえることです。

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■駅の階段手すりの点字表記

 階段の手すりの両端に、点字表記で行く先が表示されています。

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■駅ホームの可動柵

 駅ホームの線路側に設置されて、電車のドアの開閉にあわせて開閉します。駅ホームの歩行での安全確保に有効です。ただし、 可動柵の設置されている駅ホームはまだ少ない。
*もう一言
 可動柵はたとえば東京メトロでは南北線の各駅にあります。
 モスクワの地下鉄では、多くの路線の駅に設置されているようです。

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■駅のトイレ

 個室の水洗ボタン、ロール紙の位置などの標準レイアウト(JIS)がようやくきまったが普及はこれからの課題です。
 不統一なレイアウト、センサー方式の水洗ボタンには、まだ悩まされています。利用前に配置を確認しておくとよいでしょう。
*もう一言
 駅のトイレの男女別入り口(左右)は統一されていない。
 たとえば京成線の京成上野駅では、男女別の左右の入り口を音声ガイドしており便利だが、このようなトイレ入り口の音声ガイドはまだ、普及していない。

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■駅の構造と音の流れ

 駅は危険がいっぱいです。ホームではいろいろな音の交錯で方向感覚を惑わされやすく、転落事故など発生しやすいのです。 とくに地下鉄では構造上、音が反響してつかみにくい。どうぞご注意を。

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■鉄道の券売機の音声ガイド

 鉄道の駅の自動切符売り場では、音声ガイドがあります。タッチ式のパネルだと操作方法がわからないが、音声による案内にしたがい、 押しボタンを操作することによって、一人で切符が買えます。
 「スイカ」のカードの料金を足す時に音声案内の出るものも設置されています。
 券売機のボタンなどの配置の要点は次のとおりです。
  • 券売機の右側手前の硬貨投入口の左側に横3つ縦4つの押しボタンがあります。  
  • 押ボタンの配列は、電話と同じです。  
  • 上の1段目左から1、2、3。2段目4、5、6。3段目7、8、9。  
  • 4段目は、こめじるし、0、シャープです。
 使い方は、次のとおりです。
  1. まず必要な金額を投入します。硬貨は硬貨投入口へ。
      紙幣には中央の下の方に紙幣投入口があります。   
  2. 次に4段目、つまり一番下の段の左の「こめじるし」ボタンを押します。  
  3. 「乗車券購入は1を押してください」との音声のときはまず上の段の1のボタンを押します。  次に値段を押します。たとえば150円であれば、1、5、0、そして下の段右側のシャープ(♯)ボタンを押します。  なお、「数字ボタンをご利用ください」との音声のときは、すぐに、金額の数字とシャープをおします。  
  4. 切符は左下から でてきます。発信音がします。  
  5. お釣りの硬貨は下のお釣り口から、紙幣は紙幣投入口から戻ります。
*もう一言
 硬貨の追加などは、途中からでも可能です。などの操作の取り消しボタンは左側中ほどにあります。
その近くにある動かせるカバーのついたボタンは係員呼び出しボタンです。
 この装置の利用には運賃の金額を知っていることが必要です。
 連絡切符や精算などの券売機ではタッチパネルの操作が中心で、音声での操作ができないものがあります。その場合は係員呼び出しボタンを利用します。

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■金融機関のATMの音声ガイド

 銀行や郵便局などのATM現金自動預け払い機では、音声ガイドにより現金の引き出しや預け入れができます。
 ATMのタッチ操作パネルの左側に電話のような受話器があります。
 この受話器の内側中央に横3つ縦4つの押しボタンがあります。
  • 押ボタンの配列は、電話と同じです。
  • 上の1段目左から1、2、3。2段目4、5、6。3段目7、8、9。
  • 4段目は、こめじるし、0、シャープです。
 使い方はこの受話器を耳にあてて音声ガイドにより操作します。
 たとえば1万円を引き出すには、次のように操作します。
  1. 受話器を耳にあてます。受話器から、引き出しは1を、預け入れは2をおしてください、などの音声ガイドがあります。
    残高照会、通帳記入ができるものもあります。
  2. 押しボタン1をおします。
  3. 音声のガイドにしたがって、キャッシュカードをいれて、暗唱番号4桁と最後にシャープを押します。
  4. 音声のガイドにしたがって、数字1、0、0、0、0、シャープを押します。
  5. 音声が「引き出し金額は1万円ですね」と確認をもとめるので、もう一度シャープを押します。
  6. 現金、伝票とキャッシュカードを受け取り、受話器を戻します。
*もう一言
 受話器による音声ガイドなので、暗唱蛮行や金額などを他人に知られることなく操作できます。
 この音声ガイドでは、送金の操作はできません。また、引き出しは紙幣のみです。
 音声ガイドの受話器の設置は、日本盲人会連合(日盲連)が長年要望していたものです。なお、この装置の導入は徐々にすすんでいますが、その店舗のすべてのATMではなく、ならんでいる右端か左の端の1台のみのところが多いようです。
 この配置については横浜銀行、みずほ銀行、郵便局のいくつかで確認したものですので、別の銀行などでは配置の状況が違うかもしれません。

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■紙幣の判別

・千円札、2千円札、5千円札、1万円札の見分け方について。
 現在の紙幣は、隅に凹凸があって触って区別できるよう配慮がされています(以前の紙幣では凹の〇点の組み合わせでした)。しかし、使用済みの紙幣では識別しにくくなるのが実態です。また、今の紙幣では色、デザインが弱視者にはかなり識別がむずかしい。
 このため、紙幣の横幅が5oずつ差があるので、これを利用するのが一番確実です。そのための簡単なガイド用品もあります。
*もう一言
 ちなみにユーロの紙幣は紙幣の大きさがかなり段階的に異なるので、区別は日本円の紙幣よりもたやすい。

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■硬貨の判別

 硬貨は大きさと縁(ふち)のギザギザの有無で識別は比較的たやすい。ギザ着さのあるのは5百円、百円、50円。縁がなめらかなのは10円、5円、1円。そして穴のあるのが50円と5円。あとは大きさと厚みで判断できる。
 ただし10円硬貨は以前の発行のギザギザのあるものがまだ流通しており、たまにまぎれこんでくる可能性があるので注意。
*もう一言
 ちなみに1円硬貨の直径は2p。

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■財布のなかのお金の見分け方

 紙幣は、財布の中でわかるように千円意外はたて折りか、横折りにするとわかりやすい
 たとえば、外出時は腺炎札だけ持って行き。他の紙幣が入れば降り方を変えて区別するというやり方がある。
 小銭入れには、中を2区分や4区分し、硬貨を種別でわけて入れることができるものがある。たとえば2区分の小銭いれでは硬貨は500円と100円を一つのところに入
れ、10円と50円以下は別のところに入れて、支払う時に出しやすくしておくというやり方がある。
*もう一言
 それにしても2千円札は厄介だ。ごくたまに手渡されてよく混乱する。

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■自筆の署名用にサインガイド

 大中小のサイン用の枠を設けたラミネート加工紙などで作られている。自筆サイン用に、便利である。
 たとえば役所の窓口や金融機関などで代筆に応じているところでも、サインだけは自筆を打診される場合があるが、このサインガイドのどの枠に署名するかを指定してもらえば、対応できる。

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■くぼみ付はがき

 官製「はがき」の表面からみて下がわ中央左よりに小さな「くぼみ」がある。このくぼみによって、はがきの表裏と上下を区別できる。
 このはがきは、すべての郵便局に常備されてはいない。常備のない局では取り寄せを依頼する。
*もう一言
 はがきに文を書くためには、「はがきガイド」がやくだつ。細長い枠を並べ,ラミネート加工紙などで作られている。

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3.情報提供のお願い

 本ページは社会的インフラを中心に情報提供を目指します。川崎市区域で確認、利用できるものを中心としています。
 外歩き関係のインフラなどの情報提供を受付ています。
 提供された情報については内容により、このページに掲載します。

 宛先 川崎市視障協HP情報受付メールアドレス

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以上、外歩き基礎講座のページ終わり

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