2014年2月 更新

見えない、見えにくいことは、日常生活を不便にするだけでなく、 情報収集の70%を視覚に依存しているために、 視覚障がい者は情報障がい者と言われてきました。
情報と言えば、インターネット。 2013年世界におけるインターネットの利用者数は、27億4千万人。 2012年の24億9千万人に比べると、1年間で2億人以上増えたことが分かる。 国内では、2012年末のインターネット利用者数は、2011年末より2万人増加して9,652万人(前年比0.4%増)、人口普及率は79.5%(前年差0.4ポイント増)となった。
また、端末別インターネット利用状況をみると、「自宅のパソコン」が59.5%と最も多く、次いで「携帯電話」(42.8%)、「自宅以外のパソコン」(34.1%)となっており、スマートフォンは31.4%となっています。
 一般国民のICT利活用の状況については、総務省の「通信利用動向調査」により毎年定点観測的に把握されているが、障がい者のICT利活用の状況については、残念ながら包括的、継続的な調査がなされていない。
 そうした中で、総務省情報通信政策研究所では「障がいのある方々のインターネット等の利用に関する調査研究」を企画し、その中で2012年1〜3月にかけて障がい者の方々を対象としたアンケート調査を実施した。 視覚障がい者のインターネット利用率は90%超と、かなり高くなっている。国民全体でのインターネット利用率を本調査の対象年代に合わせてみると83.4%であることから、インターネット利用率自体は同等程度となっている。 インターネットの利用目的をみると、「知りたいことを調べるため」、「趣味に関するホームページをみるため」、「電子メールのやりとりをするため」が多く、日常的な利用がなされていることがうかがわれる。  障がいの有無にかかわらず、自らが積極的に情報を求めていかなければ時代に取り残されてしまいます。 パソコンやタブレットなどは 画面を見なくても音声で操作が可能です。 「タッチパネルだから、何処を触れているかわからない。」との考えは、今や化石です。
 視覚障がいからは逃れられずとも、情報障がい者であり続けることはないのです。

自分にはできると信じれば、あなたはもう道半ばまで来ている
〜 セオドア・ルーズベルト 〜