NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

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裁判員制度についての会員研修会の報告

 視障協は、平成20年8月24日(日)13時30分~15時30分に、北部身体障害者福祉 会館において、平成21年5月から実施される「裁判員制度」の会員研修会を行いま した。
 当日の講師には、横浜地方裁判所の裁判員調整官と専門官(広報担当)の2名をお願 いしました。参加者は、会員30人と付添い17人の計47人でした。

 「第1 裁判員制度について」では
 裁判員裁判とは、裁判員制度が導入される意義、裁判員制度の概要、 裁判員裁判の手続の流れについて、裁判員になった時の注意点、 裁判員になるまでの手続について、裁判員になる裁判所などが説明されました。

 「第2 視覚障害者に対する配慮」についてでは
 現在までに裁判所が検討している事項が説明され、会員から質問や要望がだされまし た。説明の要点は次のとおりです。

  • 視覚障害者のために、裁判員候補者への通知にSPコード(視覚障害者用活字文書読 みあげコード)をつけることや、その後の連絡では点字や音声による通知も検討して いる。
  • 裁判にあたり公判前整理手続きで争点を整理、公判での説明は口頭で、証人の発言 を中心に進める。審理は口頭が原則なので、視覚障害者が裁判員になったとしてもそ の者のためにすべての資料の録音化や点字化をする必要はないと考えている。
  • 視覚障害者が裁判員に選ばれた場合、裁判所内の行動の支援は、裁判官と裁判所職 員で対応する予定。
  • 裁判員には所定の日当が支給されるが、ガイドヘルパーの扱いは利用費用の負担の 在り方なども含め今後検討することになろう。

※お断り:以上の説明の要約文の責任は当HPにあります。

裁判員制度についての会員研修会の報告 終わり