NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

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研修会の報告(平成23年8月)

 平成23年8月28日、北部身体障害者福祉会館を会場にして平成23年度の研修会を開催 いたしました。
 今回は、「悪質商方に気を付けよう!」というテーマで、川崎市消費者行政センター の相談員を講師に迎え、悪質な訪問販売の巧妙な手口を解説していただきました。
研修会後半の時間は、参加者からの質問を受け質疑応答の形式で、会場から「電話の セールスが何度もかかってきて困っている。」、「屋根のリフォームを進められたことがあった。」 など明らかに悪質商方と思われるセールスに遭遇されている方が多くありました。
 それらの怪しいセールスにあった時、講師の方からの助言は、そういう時は「いりません!」 とはっきり言うことです。とのことでした。
 またクーリングオフについても詳しい説明をしていただきました。
 クーリングオフは、訪問販売や電話勧誘販売などで契約後一定期間内であればその契 約を解約することのできる制度で、契約書の裏にクーリングオフに関する記載が書か れている場合が多いので、契約の際には必ず、クーリングオフについて記載があるこ とを確認することが大切だということでした。
 また、注意しておかなければならないこととして、通信販売の場合原則クーリングオフ ができないということなので、この場合広告に(返品特約)があるかを確認し、記載が 無い場合、商品到着後八日間は送料負担で返品することができるとのことでした。
 今回の研修会は、とてもみじかなテーマだったこともあり、35名の参加がありました。
 私たち視覚障害者にとって、契約書を読み、内容を把握してその「内容に同意して契 約をする。」あるいは「内容に同意できないので契約はしない。」といった自己決定 できる環境には大きな制約がまだあります。
 そして見えないことに乗じて「騙されるのではないか?」、「脅されるのでは?」などの疑念もあります。
 悪質商方に気をつけよう!というテーマは、みじかな問題であると同時に視覚障害者の社会的自立を 考える時、根源的な問題を内在したテーマであることがわかりました。

研修会の報告(平成23年8月) 終わり