NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

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一泊研修旅行の報告(平成24年10月)~福島県飯坂温泉を訪ねて~

 平成23年3月11日の東日本大震災により、東北と関東の一部に大きな被害がありました。
 地震と大きな津波、それに加え福島第一原発の事故により一年を過ぎても復興どころか放射能による風評被害が大きくなるばかりです。
 福島県の同胞(視覚障害者)を思い、川視障協(NPO法人川崎市視覚障害者福祉協会)は事業部長を中心に計画し、 平成24年度の一泊研修旅行を福島県の飯坂温泉に決定しました。
 また、平成24年9月9日(日)の川崎市視覚障害者相互激励大会においては会場の皆さまに福島県応援募金をお願いし、 5万円の心あたたまる義援金が集まりました。
 その他激励大会に参加していないという理由で会員(N元相談役10万円、川崎区のSさん1万円)から義援金をいただきました。 これらを携え10月14日~15日に飯坂温泉に行ってまいりました。参加者は29名です。
 好転に恵まれた今回の2日間の一泊研修旅行にあたり社団法人福島県盲人協会の阿曽幸夫会長に多大なご支援、 ご協力をいただきましたことをお礼申し上げます。

14日(日曜日)
 福祉バス「希望号」で川崎市役所前を6:40に出発し、東北道を一路福島へ。
 第58回二本松の菊人形展では見学のほか、阿曽会長のお計らいで菊人形を直接手で触れることができました。ここからはヘルパーの篠沢ケンイチさん (歌手志望)の運転する乗用車で希望号の先頭にたって誘導していただきました。
 高村智恵子の生家記念館を見学。
 午後4時にホテル聚楽に到着。
 4時20分から「福島視覚障害者の現状」という題で阿曽会長の講演をいただき、貴重な意見交換がありました。
  ◇福盲協では人的被害はなし
  ◇福盲協の視覚障害者  津波による全壊被害 6件
                  津波による半壊被害 10件
  ◇会員以外の視覚障害者  津波による死亡 8名
 講演5時終了。
 懇親会では阿曽会長の七五調の司会で、希望号を先導して下さった歌手志望の篠沢ケンイチさんの20分間の ワンマンショーで大変な盛り上がりでした。
 2日目はりんご狩りのほか、吾妻スカイラインの素晴らしい紅葉の景色を楽しみながら浄土平に到着。昼食。標高が1600メートル もあ、り下界とは13度も気温差があり寒かったです。
 最後の東北道の福島西インターまで先導していただき、お別れには10個のラジウム玉子のおみやげを参加者全員にいただきました。
 川崎から福島に、一日も早く災害以前の生活に戻れるようにと計画した旅行ではありましたが、阿曽会長には2日間同行していただき 大変お世話になりました。
 福島の視覚障害者の皆さまには頑張りすぎないで、夢を諦めないで下さい。川崎からエールを送っています。(T)

一泊研修旅行の報告(平成24年10月)~福島県飯坂温泉を訪ねて~ 終わり