NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

【視障協からの報告】

文化部講演会の報告 (令和6年10月)

 今年度の文化部は「食生活」について、志賀美知子先生に講演をしていただきました。
志賀先生は、管理栄養士として普段クリニックで栄養指導をしておられ、女性部の料理教室の指導もしてくださっています。
令和6年10月13日(日曜日)13:30から15:00まで
会場は北身館研修室。
当日の参加者は視覚障害者13名、付き添い11名の計24名でした。
私たちの生活にとって欠かすことのできない食品、最近、トクホ、機能性表示食品、健康食品などいろいろなものが出回っていますが、どういう違いがあるのでしょう?またそういうものは必要なのでしょうか?
先生のお話のポイントをまとめました。
健康食品の正しい利用法

  1. 健康食品の分類
    ① 国が制度を創設して食品の機能表示を許可した保険機能食品
     ・特定保健用食品(トクホ)
     ・栄養機能食品
     ・機能性表示食品

これらは  ※ 包装容器に「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の表示が必ずある
② 機能表示が認められていない食品
 いわゆる健康食品(サプリメント、健康補助食品、栄養補助食品、自然食品)
・・・に効く、効果があるなどとは表示できない。
2.健康食品を利用するときの注意事項
① 薬と併用しない、薬ではない
  ② 体調不良になればすぐに中止して医療機関受診
③ アレルギーに注意
  ④ 効果を感じなければ一度やめてみる
⑤ たくさんとれば効果があるというものではない。同時にたくさんは接種しない。
⑥ 健康手帳に製品名、利用開始日、飲んだ量、期間、症状が出た日などの記録をする
⑦ 問い合わせ先(お客様相談室)があるか?の確認
3.「健康に良い食事とは」
年齢に応じて、多すぎない、少なすぎない、偏りすぎないバランスの良い食事をとる。
① 食塩の量は控えめに
② 野菜、果物は適切に
③ 大豆製品は多めに
④ 魚も
⑤ 肉も
⑥ 甘味飲料は控えめに
⑦ 乳製品
⑧ 多様な食品接種を
「一日の接種食品の目安」、
手のひらを上に向け、左の手のひらに魚(シラス干し、ちくわ、魚肉ソーセージなども含む)、左の指の上に卵、
右手の手のひらに肉(ハム・ソーセージ、ベーコン、ウインナーなども含む)、右手の指の上に大豆(味噌、豆腐、油揚げ、豆乳なども含む)
両手の真ん中にコップ一杯の牛乳(ヨーグルト、チーズなども含む)
このほかに野菜を350g(これは両手のひらに山盛りいっぱい)
「食のバラエティーチェックシート」の標語
「さあにぎやか(に)いただく」の頭文字の食品を毎日7種類以上摂取する。
以下の10種類を7種以上は毎日摂取するよう心掛ける。
さ・・・魚
あ・・・油
に・・・肉
ぎ・・・牛乳
や・・・野菜
か・・・海藻
い・・・芋
た・・・卵
だ・・・大豆
く・・・果物

 おいしく食べて健康に過ごしましょう。
(文責T.K.)

文化部講演会の報告 (令和6年10月) 終わり