NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

【視障協の歩み(50年史より)】

川崎市視力障害者福祉協会創立50周年に寄せて

川崎市長 高橋 清

 このたび、川崎市視力障害者福祉協会が創立50周年を迎えられたことを心よりお慶び申し上げます。
 川崎市視力障害者福祉協会におかれましては、視力障害者の福祉増進と生活の向上を目的に、昭和23年に川崎市盲人会として、会員8名で発会されたと伺っております。50年を経過した現在は、川崎市内において約200名の方々が会員として活動されるまでに発展されて、視力障害者相互激励大会の開催や、家庭生活訓練事業・社会生活事業・青年部による各種スポーツ活動等、様々な事業に精力的に取り組まれておられます。
 戦後の混乱期から半世紀の間、多くの方々が数々の困難を乗り越えられ、ご尽力とご活躍されていることに対しまして深く深く敬意を表しますとともに、視力障害者の福祉増進のために多大なる貢献をいただき、心より感謝申し上げます。
 川崎市におきましては、平成9年6月に「かわさきノーマライゼーションプラン~障害者保健福祉計画」を発表し、同年7月には「川崎市福祉のまちづくり条例」を制定いたしました。いずれも、障害がありましても、誰もが住み慣れた地域で、安心して豊かに暮らせるまち「かわさき」を作るための「計画」であり「条例」でございます。
 世界的に展開された昭和56年の「国際障害者年」を契機として、障害者施策にも大きな進展があり、社会全体の中にも障害のある方々に対する理解が浸透してまいりました。しかしながら、依然として障害者の皆さんが地域の中で生活していくには、なお、多くの課題が残されており、その適切な対応が求められているところでございます。
 川崎市としては、市民の誰もが住み慣れた地域で健康で安心して暮らすことができ、生涯にわたり社会参加できるような、豊かで質の高い「生涯福祉都市」の実現を目指して、今後とも取り組んで参ります。
 終わりに、川崎市視力障害者福祉協会の益々のご発展と、会員の皆様方の今後のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。

川崎市視力障害者福祉協会創立50周年に寄せて 終わり