NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

【視障協の歩み(70年史より)】

創立70周年に寄せて

特定非営利活動法人川崎市視覚障害者福祉協会会長高橋吉四郎
本会は昭和23年6月6日に8人の視覚障害者有志による川崎市盲人会として発足しました。
昭和40年に川崎市盲人福祉協会、同46年に川崎市視力障害者福祉協会と名称を改め、創立60周年を機に、特定非営利活動法人川崎市視覚障害者福祉協会として平成21年1月8日にNPO法人の認証を受けました。
本会は、先人先輩達の実績を継承して自立と社会参加を目指して活動し、視覚障害者の2大バリアーである情報と移動のバリアーの解消に取り組んでまいりました。視覚障害者の円滑な移動の確保のためには、交通機関の利用の仕組みやガイドヘルプ制度の改善、音声信号機の設置、公共建物の点字や音声の案内図の整備などが重要です。視覚障害者の情報のバリアーの改善のためには新たに開発された情報機器について、視覚障害者がみずからの操作能力を高めるとともに、市の日常生活用具の給付対象とされることも必要です。
視覚障害者に関わる諸問題について、日本盲人会連合(日盲連)では全国福祉大会、女性部による全国盲女性研修大会、青年部による全国盲青年研修大会を全国的な輪番制で開催し、協議結果をもとに各省庁にさまざまな社会的な制度改善についての陳情をおこなっていますまた、そのために日盲連関東ブロック協議会加盟団体間でも情報・意見交換を積極的に続けています。
本会は今後も視覚障害者の「自立」と「尊厳」の達成を目標に、平成28年4月に施行された障害者雇用促進法による「自立」の実現と障害者差別解消法による「尊厳」の確保を目指して、バリアーの解消に取り組んでいく所存です。
終わりになりますが本会の事業活動が円滑に続けられてきたのも、地元の皆様方の物心両面でのご支援ご協力があってこそでございます。
オブリガード(川崎市視覚障害者ボランティア連絡会)の皆様にはさまざまな事業の円滑な運営にいつもご協力いただいております。
また、川崎市社会福祉協議会、川崎大師、川崎信用金庫、セレサ川崎、川崎市東ライオンズクラブほか地元の団体の皆様には事あるごとに本会事業への財政的支援を賜わりました。
ここに改めて感謝の意を表明するとともに、今後とも本会運営にご理解ご支援のほどをお願い申し上げる次第です。

創立70周年に寄せて 終わり