NPO法人 川崎市視覚障害者福祉協会

【視障協の歩み(70年史より)】

「祝辞 創立70周年に寄せて」

川崎市視覚障害者福祉協会顧問・ 衆議院議員 田中 和徳
今般、特定非営利活動法人川崎市視覚障害者福祉協会が、創立70周年の佳節を迎えられましたことを心からお慶び申しあげますとともに、歴代会長、役員をはじめ会員皆様のたゆまざる熱意とご尽力、そして、市行政や地域皆様のご理解と温かいご支援に深甚なる敬意を表します。
貴協会は、戦後間もない昭和23年、視覚障害者の方々を支えるべく、8人の有志により「川崎市盲人会」として設立されました。終戦直後の混乱期から現在に至るまで、社会環境の激変に対応しつつ、組織の充実と発展に努力を重ね、強固な団体に成長されました。現在では、視覚障害に関する情報提供や啓発活動、制度改善の取り組みとともに、生活や歩行訓練、文化・スポーツ活動、就労支援など、多様なニーズに応えるべく活動の幅を大きく広げ、地域にしっかりと根を下ろされています。
近年、障害者施策は大きな変革と進展を遂げています。障害者基本法の改正、障害者総合支援法及び障害者差別解消法の成立など、様々な法整備を経て、我が国は平成26年1月に国連の障害者権利条約を批准しました。それ以外にも、障害の有無にかかわらず、自立や社会参加の機会が等しく保障される共生社会の実現に向けて、障害福祉サービスの充実、視覚障害者の安全対策を含めたバリアフリー化の促進など、国も様々な施策を積極的に進めています。
その一環として、本年4月1日より、民間企業や官公庁、地方自治体において、障害者の法定雇用率が引き上げられます。加えて、3年後までに法定雇用率をさらに引き上げることも決定しています。
今後とも、貴協会の顧問として、また地元・川崎の衆議院議員として、障害者の自立と社会参加の実現に向けて、皆様のお声に耳を傾け連携を図りながら、国政の場で微力を尽くすことを固くお約束します。
結びに貴協会の益々のご発展並びに会員皆様のー層のご活躍とご健勝を祈念し、お祝いの言葉とします。

「祝辞 創立70周年に寄せて」 終わり