2005/10/08(土)ミクリわんどのクリーンアップと自然観察・野外水族館

鶴見川は昨日の雨で増水し、流れ出た土でにごっていました。ミクリわんどでは、ミクリがそろそろ元気がなくなり始め、ヒメガマの穂ははじけそうな風情で、たくさんのジュズダマが実を黒くして、今にも落ちそうになっています。
水族館のほうは、増水したために魚たちが隠れてしまったこと、魚とり名人がお休みなこともあわせて、種類は前回には遠く及びませんでした。

コトヒキ・・・水の中がほとんど見えなかったのですが、タモ網で何度かすくいあげるうちに、わんどの河口近くに群れていたぴちぴちとしたコトヒキがかかりました。まさに「ぴちぴち」という形容がぴったりで、12~18ミリと小さく、かわいいしま模様を背にしょっています。群れて動き、他の魚を攻撃する元気な魚です。

アベハゼ・・・わんどの中にいました。わんどに植物の堆積が厚くなってしまっていました。増水の影響か、魚の姿はほとんど見えず、かろうじて水が湧き出しているところの近くに魚の動く姿が。ハゼの中でも、有機物が多いところにすむアベハゼ。つまり汚れた水辺で生きることができる魚ということか。見分けるポイントは、体のしま模様。体の前のほうは横じまで、後ろの方は縦じま。

ウシガエルのオタマジャクシ?(手も足も出ているし)・・・尻尾までの全長が30~40ミリとかなり大きいオタマジャクシがまだたくさんいます。手も足もでて、あとは尻尾がなくなるのを待つだけというこもいました。

ベンケイガニ・クロベンケイガニ・・・まだまだ戸外で活動しています。10月いっぱいが目処でしょうか。11月に入ると穴のなかに隠れて出てこなくなります。

手が赤いカニは、アカテか?と一瞬どよめいたのですが、ベンケイガニでした。

今回のミクリわんどは、始まるのを待っていた方、水族館を楽しみにしてきてくださった方、前回に続き訪れて下さった方で、うれしい始まりでした。クリーンアップをして、生きものたちを見た後は、「汚れていると思っていたけど、こんなにいろいろな生きものがいるんですね」。お近くの方かたは、「近くにいても、なかなかわんどの所まで降りてくることはないけれど、楽しいわね」との感想が寄せられました。

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