盛夏の活動(7月定例会)ミクリわんどのクリーンアップと生きもの観察

6月のクリーンアップでは大量のごみがでたので、今月はとてもきれいに見えました。しかし実際にしてみると、出るわ出るわでやはり9袋と先月と変わりありません。ただし先月のクリーンアップであげた大きなごみが少なくなったため時間は半分と短縮されました。ちょうどザリガニ取りに来ていた小倉にお住まいのご家族連れにも声をかけたところ、こころよく参加して下さり、一緒に汗を流しました。お兄ちゃんは先日行った小倉小の鶴見川の説明に鷹野大橋に来てくれたお子さんでした。

【感想】
・見違えるようになりました。川遊びに来ていた家族連れの協力もよかったです。
・1ヶ月前にやったところはさすがにきれいでしたが、それでもいくつかのペットボトル等が見られ残念。次回以降は楽になるかなー。疲れたなー。(ごくろうさまでした。本当、腰にきますね。身をいたわりつついたしましょう。)
・近いので子どもの遊び場としてきれいにすることは望ましいと思う。あまりのごみの多さに驚きました。10分でも20分でもごみを拾えば気持ちよく過ごせるので、少しでもきれいにする心がけを持ちたいと思います。
・ごみはあい変わらず多いですね。
・先月に比べて人の捨てたごみはそんなに多くないように思うのは気のせいでしょうか。満ち潮で川が運びこむごみは防ぎようがないけれど…。ここは大事にしたい場所です。川辺に子どもの姿が目につきますが、子どもたちも知っているんですね。
・前回の清掃で大分きれいになったので、ごみの量は少なくなったようだが、それでも9袋は多い。梅雨時なので水質はよくなってもいいと思いますが、必ずしもそうでもない。根本的な問題か。

※7月にはいって、国土交通省から昨年度の水質発表がありました。鶴見川はワースト1だそうです。でもそれは、1級河川のうちの166区間の中で1番ということ。全国に数十万とある川のなかで1番ということではありません。詳しくはTRネットのHPのなかの「鶴見川ってどんな川?」「鶴見川にタマちゃん現る」を参照してください。

ミクリわんどの生きもの観察●クロベンケイガニ●を一部ご紹介

1.クロベンケイガニはどこにいる?
河口の土の斜面やアシハラの中に穴を掘ってくらしている。
《カニの棲み分け》
・砂カニ…砂地に穴を掘る。チゴガニ・ヤマトオサガニ・コメツキガニ
・イワガニ…河口の土の斜面に穴を掘る。クロベンケイガニ もう少し乾いた所の土に穴を掘る。ベンケイガニ・アカテガニ

2.矢上川で見られるカニの種類
甲殻類の十脚目(この仲間にはエビやヤドカリの仲間も入る)。カニは尾が退化して腹部に折り込まれていることから、十脚目のなかでも短尾族としてエビなどと区別される。
・クロベンケイガニ…鷹野大橋近辺で最も多く見ることのできるカニ。ベンケイガニよりも汽水域の湿地を好む。
・ベンケイガニ…手と甲羅が赤く、手足に毛が生えている。河口の土手に穴を掘り暮らす。
・チゴガニ…4年前に確認。現在はあまり見ることがない。以下は不明なものアカテガニ…雑食性

3.同じく”イワガニ”アカテガニの一生
1ヶ月抱卵し、その間卵の中でゾエアが育つ→放卵してゾエア幼生(3回ほど脱皮)→メガロバ幼生(海底で過ごす。海岸をめざす)→稚ガニ放卵から稚ガニまでの間約1ヶ月位2~3万個放卵しても、稚ガニになってふるさとの河口に戻ってくるカニはほんのわずかだ。稚ガニは年に12回、子ガニは年に4~5回脱皮をくり返し、3年ほどで大人のカニに育つ。大人になると年に1回ぐらい。

※沢ガニは、卵のなかで稚カニに育つので、メスは大きな卵を抱えている。
※オスの腹部は三角形でメスの腹部は丸い

4.イワガニの呼吸
陸でくらすイワガニたちの呼吸はどうなっているのか。エラで呼吸するカニにとって水は欠かせない。水分を足の付け根の甲羅のすきまから吸収する。エラをうるおした水分は、口の上から排出され、体の表面の溝を伝わって、再び足の付け根のほうに流れる。体の表面を流れる水は二酸化炭素を放出し、新鮮な酸素を取り込んで、また甲羅のすき間から吸収する。