あっカワセミだ!ヒヨドリも!あちこちから黄色い声が飛び交う。
地球的規模での異常気候のせいか、2日前に行った別の野鳥観察会(日吉あそびっこクラブ訪問の際)ではカモ類をはじめ、冬鳥はもちろん留鳥もあまり姿を見せてくれなかった(スズメ、カラスを含めても10種類程度)。だから心配だった。
11月23日さいわいリバーウオッチング・「かるがも探鳥会」当日は雲ひとつない快晴。絶好の探鳥会日和だ。5グループに分かれ、矢上川に架かる「日吉橋」から「鷹野大橋」まで約2時間、50余名の子供たちが双眼鏡を片手に、目を皿のようにして鳥の姿を追いかけた。ハヤブサ(チョウゲンボウ、オオタカ説も)が上昇気流に乗り、大きく輪を措いて天空を舞っていた。みんな首が痛くなるほど上を向いた。澄んだ青空に、川面に、生垣に、オギの枯れ穂に100の目か丁 目まぐるしく動いた。子どもたちがどんどん真剣なまなざしになっていくのが嬉しかった。二組のマガモ夫婦が縄張り争いのけんかをしたり、水溜りでスズメの群れが仲良く交替で水浴びをしていたり、こんなことにも子どもたちは目を輝かして見守っていた。
小春日和で、ちょっぴり汗ばんだ探鳥会は好天に恵まれ、予想以上の鳥の種類が観察され、運営のよさも相まって、成功裏に終了した。
ちなみに、確認できた鳥は、ヒヨドリ、ハクセキレイ、キセキレイ、イソシギ、スズメ、ウグイス、シジュウカラ、ジョウピタキ、エナガ、ハシブトガラス、アオジ、マガモ、カルガモ、キンタロハジロ、ホシハジロ、アオサギ、カワウ、セグロカモメ、ドバト、カワセミ、ハヤブサの21種類だった。
矢上川で遊ぶ会 佐原 篤