幸区主催さいわいリバーウォッチングに協力参加しました

8月30日、川崎市幸区主催の「さいわいリバーウォッチング」が実施されました。

懸念された天候も、晴れすぎず、暑すぎず、とにかく雨が降らずに最適でした。40名という予想を大きく上回る70名近くの子どもたちの参加で大所帯でしたが、大きな事故もなく、子どもたちの歓声が矢上川に響きわたりました。スタッフは、実行委員会・幸区役所・川崎市公害研究所・NPO法人TRネット・矢上川で遊ぶ会の総勢20数名です。

矢上川で遊ぶ会は、当日の魚とりの進行を協力しました。実行委員会にも4名参加しています。またnpoTRネット(鶴見川流域ネットワーキング)も講師協力で岸先生ほか5名参加しました。お魚とりなら任してよ、、、TRネットと遊ぶ会のスタッフは、当日の川の様子に合わせて微調整をしつつ準備から大忙しで、早くも熱気ムンムンでした。

参加した子どもたちは、近隣の小学生がその大半。早く水に入りたくてたまらない・・・といった表情で開始を待っています。開会式では、幸区の平山区長さん(前公害研究所所長)のやさしい笑顔とお話に、子どもたちの期待もますます高まり、いよいよスタートです。まず初めは、公害研究所の指導で「透視度測定」。矢上川と多摩川の水を比べました。そこで何と矢上川の水のほうが透明でした! 多摩川約80cm・矢上川約95cm。確かに、当日の矢上川はとても澄んでいたので、子どもたちが入るには最高の水でした。

次に「底生動物しらべ」。川底の生きもので水質を見ることも子どもたちに伝えたいという趣旨で、行われたのですが、当日は底生動物は若干少な目で、子どもたちにはなかなか見つかりません。しかし、そんな事はものともせず、いざ水に入ると子どもたちの出たがらないこと。見つかった底生動物は、コカゲロウ・ガガンボ・ミズムシ・ヒル・ユスリカ。

次は場所を渋川合流点に移動して、お魚とりです。詳しくはTRネットの山根さん、遊ぶ会の保川さんの感想で。下流で力の限り追い込み網を支えたスタッフは、とにかくごくろうさまの一言に尽きます。みんなで協力して、子どもたちに川遊びの楽しさを充分に伝えられたのではないかと思います。TRネットの岸先生のお魚とり投網の実演や、浅田さんの指揮、TRネットの投網指導と続き、最後は、岸先生のとれた魚の説明を開きながら、子どもたちは魚にじいつと見入っていました。最後に矢上橋に戻ってまとめ。子どもたちが次々と「楽しかった!」と感想をのべていたのが印象的でした。まずは大成功!

実行委員会の実施した事前の草刈りや川そうじには、遊ぶ会も協力し行いました。またボサ漁の準備は遊ぶ会の担当でした。今年は川辺の草が少ないのでボサを例年より多めに仕込み、子どもたちがガサガサと網ですくって魚とりが出来るように準備したのですが、加瀬クリーンセンターの所長さんや職員の方々に竹の切り出しとボサ作りをご協力いただき大変助かりました。ありがとうございました。

●NPO法人 TRネット山根 健さんの感想をご紹介します

さいわいリバーウォッチング8月30日に矢上川で行われた、川崎市幸区の「rさい わいリバーウオッチング」にTRネットからの手伝い として参加加してきました。8月30日に矢上川で行われた、川崎市幸区の「rさいわいリバーウオッチング」にTRネットからの手伝いとして参加加してきました。鶴見川にかかわり始めて7~8年になるのですが、はずかしながら矢上川へ来たのは今日が初めてです。折からぜひ一度行ってみたいと思っていたので、今日は願いがかなってちょっとルンルン気分で現地へ向かいました。この日は初めての川を少しでも見てみたいという思いもあって、日吉駅で降りた後線路沿いに矢上川まで出て、それから川沿いに会場の矢上橋まで下ったのですが、途中30cm大のボラを発見したり、渋川合流点下手の川の様子の見て期待できる川だと思いました。

このイベントは小学生を対象に矢上橋周辺で水質調査、水生生物調査、お魚取りを行うというものでしたが、この日は約70人の参加があったとのことで・とてもにぎやかな催しとなりました。とにかく印象的だったのは、子どもたちがみな川を恐れず・生きものを恐れず、川や生きものとの触れ合いをとても楽しんでくれたことです。コンクリートで囲まれた人間だけの世界にしか興味のない人が甘えているこのご時世にこんなにもたくさんの子どもたちが川や生きものとの触れ合いを暮んでくれたことは一筋の希望であり、とてもうれしく思います。

この日確認された魚類(甲殻類含)はボラ(30cm大)、マルタウグイ、アユ、オイカワ、モツゴ、コイ、マハゼ、ヌマテチプ、ビリンゴ、ヒメダカ、モクズガニでした。この日は捕まりませんでしたが、ウキゴリの仲間、スズキ、カマツカなどもいるのではないかと思います。生きものたちの顔触れで見てもこの川は侮れませんね。(昨年はカマツカがいました・・・遊ぶ会より)

途中デジカメが故障してしまい、お魚とりの時の子どもたちのいきいきした姿を撮ることができなかったのが残念です。
最後に、子どもたちの笑顔と歓声にあふれたこのイベント、ほんとに大成功だったと思います。スタッフのみなさまお疲れさまでした。そしてすてきな時間をありがとうございした。(山根 健)

矢上川で並ぶ会 保川さんより さいわいリバーウォッチング 矢上川生きもの調査

さいわいリバーウォッチング囲い込んだ中に子ども達が入ると、コイ、ボラなどの魚があちらこちらで跳びはね、歓声があがりました。ただ、魚はすばしっこくなかなかつかまりません。それでも、投網、ボサなども利用して、多くの種類の魚がとれました。中には岸こ跳ね上がったボラを捕まえた人もいました。網でせき止められた川は、少しづつ水かさを増し、後半は、川下の網が水圧で支えきれなくなり、かなりの魚に逃げられてしまい。少し残念でした。次回は川下側をもっと補強して臨まなければと思いました。とにかく子ども達には楽しんでもらえた1日ではなかったかと思います。(保川 一治)