2006/01/28(土)矢上川冬の探鳥会

強風という天気予報でしたが、思ったより暖かく天気もよい日でした。子ども1名・大人9名の一行は、矢上橋で集合し、しばし上流の慶応大学裏手の川辺に行き、下流鷹野大橋まで探鳥して歩きました。一人遅れたMさんは、もう下流に行ったと勘違いして、どんどん下流の方に下ってしまい、ようやく呼び戻すことができました。矢上川は、新矢上橋・矢上橋・矢上川橋とメンバーでも間違えてしまいそうなくらい橋の名前がごちゃごちゃしています。このため、せっかく来ていただいても会えなかった方も数多くいます。くれぐれもご用心。

渋川との合流点では定番のイソシギ、ちょっと上流に上るとコガモが7羽ほど群れていました。カモ類は矢上川ではいつでも出会うことができます。運がよければ5種類ぐらい。

「あれっコチドリかな?」「いや、首まわりの輪の色が薄いね。イカルチドリかもしれない」Yさんが野鳥図鑑を見ながら確認。矢上川では初めてのお目見えです。コチドリもこの川辺によく来ます。そういえばコチドリには、擬傷といって、近くにいるひな鳥を襲われないように、親鳥が怪我をしたと見せかけて注意を引き、敵を欺くという高等技術の持ち主。巣は砂地のくぼみに適当に作るそうです。そのため敵に襲われやすいので、ひなはとても早く成長します。そうした状況のなかで、親鳥の擬傷も生まれたのでしょうか。

矢上橋付近では、昨年秋から住み着いたバリケンのほか、マガモ・カルガモ・アヒル・ホシハジロが集まっていました。下流ではいつもは見られるキンクロハジロが見られず残念!
このところお目にかからなかったカワラヒワが20羽ほど飛び立つのを目撃したり、トビの飛翔、きれいなキセキレイが私たちの後を追うように飛ぶ姿を見ることができました。また、カメが3匹、甲羅干しをしていました。こんな冬でもするんですね。甲羅に峰がなかったのでアカミミガメかな。

川辺に来る鳥は何を食べているのでしょう。草や木の実も少なくなってきています。12月にはまだたくさんついていたトウネズミモチの黒紫の実が減り始めています。何年か前にみたのは、コゲラが川辺のオオブタクサの太い茎の中にいる虫をついばむ姿でした。この時期、オオブタクサの固い小さな実は、カワラヒワの好物だそうです。

例年より鳥の姿が少ないようですが、ゆっくりと鳥の姿を観察でき満足です。冬のさなかの探鳥会、最後は暖かい水団入りのナベをいただき終了となりました。

sibukawa