2006/07/08(土)ミクリわんどのクリーンアップと生きもの調査・野外水族館

真夏日のような梅雨の晴れ間、「スタンプラリー」の幟が目をひきます。早めに来てくれた末吉小の女の子2人と女性が、幟づくりから手伝ってくれました。このお嬢さん達は、ミクリわんどに参加して、もう3年目。久しぶりの参加ですが、去年よりも今年としっかりして成長が手に取るように分かります。

クリーンアップは、それぞれ思い思いに、ここぞと思う場所をきれいにしています。近くのマンションから借りたエンジンカッターで高水敷きの草を刈る2人、川辺のごみを拾う、わんどの中を中心にきれいにする人、40分もするとすっかりきれいになりました。

プレーパークの会のみなさんも親子連れで魚とりに参加。
今日の成果は、マハゼ・アベハゼ・スミウキゴリ・チチブ・テナガエビ・スジエビ・ベンケイガニ・クロベンケイガ二。

今回とらえたチチブは、ヌマチチブと大変よく似ています。河川の中流から河口、ため池や汽水湖など幅広い環境で見ることができます。

石の転がっているような礫底の環境を好み、単独で暮らします。水生昆虫や小型の甲殻類、さらには付着藻類なども食べる雑食性。食用にもなりますが、「ダボハゼ」などと呼ばれています。繁殖期は春から夏にかけて。オスはこの時期になると全身が黒くなり、転石の下や空き缶などを縄張りとしてメスを誘います。産卵後はオスがふ化するまでのあいだ卵を保護し、生まれた仔魚は1ヶ月ほどの浮遊生活を送ってから着底、群れで河川を遡上するそうです。

チチブとヌマチチブの見分け方
顔の斑点  チチブ・・・細かくびっしりとついている
ヌマチチブ・・・斑点がやや大きくて、まばら
胸びれの根本の黄色のスジ
チチブ・・・黄色がはっきりしている
ヌマチチブ・・・オレンジが入ったりして、ぼけた感じ
胸びれ内側の黄色帯の中に赤い線が走ること、第一背びれのほぼ中央に赤色縦線がみられることなどから識別