30度を超す炎天下、メインイベントの追い込み漁が始まった。下流から、上流から魚を追い込む。大きなコイがはねる。子どもたちはそれぞれタモ網をしっかり握って、獲物を狙う猫のように水面に目を凝らして待ち構える。
「やった!」60センチあまりの大きなコイをタモの中に掬いいれ、得意げな顔で、しかし、よろよろしながら岸に向かって走った。
今年はなかなか梅雨が明けずやきもきした。「曇り時々雨」、2日前までの予報だったが、一転しての真夏モードは、子どもたちを川の中に一気に引きずり込み、大いに盛り上がった。
追い込みをはじめ、投網、ど、魚キラー、四手網、ボサ…、とフル回転、成果は、コイ、ボラ、モツゴ、ウキゴリ、スミウキゴリ、マハゼ、タモロコ、ナマズ、ヒメダカ、モクズガニ、アメリカザリガニ、マツモムシ、サカマキガイといったところ。個体数は少なかったが種類はまずまず、中でもなかなか現れなかったナマズが捕れたのはヒット。期待したアユは捕れなかった。フナ、ウグイ、マルタウグイ、オイカワ、カマツカ、ウナギ、手長等のエビ類などの
常連は姿を見せてくれずちょっと寂しかった。
ボーイスカウト、日吉小学校、南加瀬小学校などから4歳~12歳までの約40名の子どもたちとそれぞれの保護者、指導者、それにTRネット、川崎市職労清掃支部と加瀬クリーンセンター、環境工科専門学校、さいわいリバーウォッチング、ぼらなびから中・高生ボランティアのありがたい助っ人と遊ぶ会のスタッフが全員一体となって行われた「矢上川生きもの調査」は成功裡に終わった。
今年は、幸区が主催する「日吉分館自主学級」の一環としての実施だった。(佐原 篤)
*この日のために急遽、河川敷に降りる階段を設置していただいた京浜河川事務所綱島出張所のおかげで、無事に川に下りることが出来、感謝しています。